「サド侯爵夫人」 11月4日(金)−13日(日) 東京国立博物館 |
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遠足や社会科見学などで訪れた人も多いのではないでしょうか。 なんとこの博物館で「サド侯爵夫人」は上演されました。 三島由紀夫没後35周年ということで、お芝居の上演だけでなく音楽と合わせた外観のライトアップも施され、一大プロジェクトとなったのでした。 劇場でない場所というのは、これまたなかなか大変です。 まず楽屋。 会場となる建物とは別棟に設けられました。 この楽屋から舞台までの移動が、時間も距離もかかる。 まるで探検隊の道行きです。 博物館の地下を迷路のように張り巡らされた広い通路を辿っていくのですがこの地下通路はどの館にも通じます。 道を間違えたら、それこそ大変。 会場ではない、展覧会の場に出てしまいます。 みなさん、あのメイクで移動ですから慎重に歩かなければなりません。 知らない人に出会ってしまったら一大事ですから。
博物館の終了時間を過ぎないとセッティングが出来ません。 会場の出入口を開け放つこともできないのです。 通常より開場時間は早かったけれど中途半端にお客様をお待たせすることも多かったのです、ごめんなさい! いろいろ面倒なこともありましたが、でも雰囲気は抜群! 時には、こんな経験もまた楽し、と思える公演でした。 さて剣サン。 貫禄と優美なモントルイユ夫人を見せてくれました。 三島の美しい言葉の海の中で、しっかりと力泳したかんじ。 今後にも期待大!です。 エネルギッシュな3時間、食事サイクルが狂う時間帯にもめげず、パンとスープとおにぎりで乗り切った剣サンの千秋楽後に最初にしたことと言えば規則正しい食生活、きっとこれに違いありません。 |
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(文責H) |