2007年2月、いよいよ剣サンの舞台始めです。
「カーネギーの日本人」東京芸術劇場のミュージカル月間での上演です。
この作品は再演なのですが、出演者が半分近く入れ替わり、全体人数もうんと増えました。
ますます厚みを増したステージとなりそうです。
稽古も佳境のこの頃、週末は舞台と同じ寸法が取れる大きな稽古場へ移動してのお稽古です。
スタッフキャストの大人数の他、使用する小道具の数々、お茶などの制作グッズ、
その他もろもろあらゆるものがトラックに積まれ、一斉に移動していきます。
さながら民族大移動!
今日は都内の小学校の体育館をお借りしての実寸稽古。
噂には聞いていたけれど、聞きしにまさる底冷えの広々〜とした空間。
みんなオーバーに手袋という、およそ稽古には似つかわしくない出で立ちで臨んでいます。
だがしかし、さすがは用意周到な剣サン、しっかり着込んできたとみえ、
寒さなどどこ吹く風、芽が出そうなイキオイです。
でも稽古も白熱してくると、皆のひたいに汗がにじみ出てきます……
芝居の熱さがうかがえる!
剣サンは日系二世の女性軍人の役どころ。
きりっとカッコいい軍人姿も拝めます。
今回はナンバーも増えて、華子(剣サンの役名)のバックボーンがより表現されます。
戦争という過ちは決して起こしてはならないもの、
そのためにもその悲惨さは語り継いでいかなければならないのではと思います。
そしてひどい状況下でも、希望を捨てずに夢を持ち続け、明るく生き抜いた人々がいる。
だって戦争のさなかにポーカーだもの!
人間って素晴らしいな、ステキだな、と感じられる作品です。
テーマはずっしりだけど、歌や踊りもふんだんに、
エンターテイメント性たっぷりに出来上がってます。
ちょっと小振りな1940年代のニューヨークを、池袋へ覗きにいらっしゃいませんか?
(文責H)